檀れい, 北乃きい, 倍賞美津子, 坂井真紀, 高畑淳子, 岸谷五朗, 吉行和子, ほか(b): DVD
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5つ星のうち 5.0 感動します!!「母親と子供の絆」 を描いた名作中の名作!!,
レビュー対象商品: 八日目の蝉 DVD-BOX (DVD)
「母と子の絆」を描いた素晴らしいドラマです「子供をさらう」ということは、もちろん犯罪行為であることに間違いはないです
しかし、その善悪を論議するよりも、このドラマは人間にとってもっと重要なテーマを描いてると
私は思います
この作品の描いてるテーマは 「母親と子供の絆」 であり、
「何歳になっても母にとっては子が全て」 という母性愛です
希和子の薫に対する限りない愛情 罪を背負い逃げ回りながら、それでも必死に薫を育てていく姿
私は、その姿を見ると、希和子を応援せずにはいられませんでした
希和子と薫の何者にも冒されない、麗しい信頼関係・親子の絆がいつまでも続いて欲しいと
願わずにはいられませんでした
個人的な意見としては、不倫をして子供をつくっ� �おきながら、何の責任も取らずに
逃げ回るだけの男の方が、同じ男性ながら私は許せません
「俺が好きなのは君だけだよ!」
「女房とは、絶対別れるからさ! 必ず君と一緒になるから!!」
と言っておきながら、希和子が子供をおろしたら、あとは知らん顔・・・・
不倫というのはお互い様なのでしょうが、
希和子は裁判を受け、社会的な制裁を受けますが、心だけじゃなく、身体も傷つけられてしまう
女性に対して、ずるい男には何の罰もないということの方が、むしろこのドラマの中で納得がいかない
ともあれ、そういう百の議論よりも、目の前にある希和子と薫の仲睦まじく生きている姿を見ていただきたい
それを応援するかしないかは人それぞれだと思います 私は涙せずにはいられませんで� ��た
セリーヌvarensは誰ですか?
物語は、希和子が薫をさらうシーンから始まりますが、その後しばらくは希和子の回想シーンに移ります
希和子は不倫相手・津田寛治のいい加減な対応のために、子供を堕ろし
子供が産めない身体になってしまい、更に本妻からきつい追い討ちをかけられます
その後、冒頭の薫をさらうシーンに戻り、希和子の逃亡劇が始まります
親友の家、謎の老人、エンジェルの家、小豆島へと逃亡の旅は続きます
エンジェルの家は「現代の女駆け込み寺」ともいうべき施設で、ワケありの女性ばかりが集う
社会から隔離されたところで、ここでも様々なエピソードがあります
特に、親友となる酒井真紀子との出会い 酒井真紀子と実子との再会は感� ��的です
エンジェルの家を脱出した希和子と薫が遊園地で遊ぶシーンも見せ場のひとつです
遊園地を見て「ママ、あれ何?」とつぶやく薫
「そうか、この子は遊園地も知らない生活を今までしてきたんだ・・・」
初めて見る遊園地の景色に、凄い!!凄い!!と大はしゃぎの薫
そんな薫を見て希和子は決意します
これからはあなたに、この世界にある美しいものを全部見せてあげる・・・
お花畑・緑なす森・動物園・商店街・・・綺麗な景色や楽しいことを、お母さんが全部教えてあげる・・・
もう、希和子には自分のことはどうでもよかった
薫の喜ぶ姿を見ることが、希和子の喜びだった
不倫相手に捨てられ絶望のどん底だった希和子が、薫という愛すべき存在を得て生きる喜びを得る
もう一� �人生を生きる意味を見いだしていく
このドラマは女性にとっていかに子供という存在がかけがえのないものであり、生きる支えとなるのかを見事に描いています
グリッドサーチを閉じているか
物語の最後の舞台は小豆島に移ります
そこには坂井真紀の母親が、無口だが心優しい岸谷五郎がいた
つかの間の幸せな生活
今のうちに、薫との思い出をひとつでも多く残しておきたい・・
そういう思いを胸に秘め、希和子は必死に生きていきます
優しい人達に囲まれて幸せだった島の暮らしを捨て、またも逃亡を余儀なくされた時に希和子がつぶやいたセリフ
あと何度逃げなければいけないんだろう?
あと何度逃げれば、神様は私をゆるしてくれるのだろう?
でもね、薫、、お母さんは幸せだった、、、あなたと一緒に生きられて本当に幸せだった、、、
というセリフには涙を禁じえません
希和子の心には、警察に捕ま� �恐怖よりなにより「愛しい薫の存在」が全てだった
自分を裏切り見捨てた不倫相手の男性など、どうでもよい存在だった
希和子には、今、目の前にいる薫が全てだった
物語は希和子と薫の他にも、二つの母親と子供のエピソードを描いてます
裁判でわが子を夫に奪われた坂井真紀は、一目でいいから会いたいと
夫の実家に立ち寄り、実の息子との再会を果たしますが
自分が本当の母親だと告げることが出来ません・・・
そんな坂井真紀を、実家の小豆島にいる母親は、いつか必ず家に帰ってきてくれると
毎日必死に祈り続けます
このドラマが一貫して訴えてるものは「母親と子供の絆」であり、
母親にとっては何歳になっても子供が全て、という母性愛です
児童虐待ニュースが後を絶たない現代に あって、母親が本来持っているはずの
子供に対する限りない、無償の愛を見つめなおす意味でも、このドラマが訴えて
いるテーマは、極めて重要だと私は思うのです
毎回毎回が感動の連続ですが、特に最終回は薫と希和子が、15年後にお互いの絆を確認していく
感動的な構成となっています
警察に捕まった時、別れの間際に、希和子が自分に何と叫んでいたのか?
幼かった薫はその時の言葉がどうしても思い出せず、当時の様子を知る岸谷五郎に尋ねます
あの人は最後まであんたの心配をしてた、、、
あの人はこう叫んだんだよ、、、、
graspiはアメリカで何を意味している
別れの時の母の言葉を知り、成長した薫は涙を流しながら
お母さん、、お母さん、、と何度も泣きじゃくった、、、
希和子もまた、服役中も服役後も、薫への想いを抱き、それを心の支えとして一生を生きていく
母親と子供の絆というものは、かくも深いものなのか、と感動を覚えずにはいられますん
キャスティングも各俳優の演技も見事で、さすがNHK!といいたくなるほど格調高いドラマにしあがってます
毎回ラストに流れる主題歌 「童神 私の宝物」を歌う城南海の声も素晴らしく(元ちとせそっくり!)
ドラマを感動的に盛り上げてます
犯罪云々を論議するより、まずは見て欲しい
薫と希和子のお互いに愛し� ��う姿を
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